物ではなく、充実した心の贅沢を満喫しょう。 You can be rich without material possessions.(JEEエコカレンダーより)



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2013年3月2日土曜日

冬は美術館で、そして日本文化を味わう!

高原の八ヶ岳美術館。    --館内写真は許可を得て掲載----              普段は八ヶ岳や周辺の高原を紹介することが多いが、ここ原村の高原1,350メータ、わが家から歩いて15分のところに素敵な美術館がある。カラマツやアカマツなどの木々の茂る中に丸い屋根の建物がそれである。この美術館は村営で、建築家で文化勲章受章の村野藤吾の設計によるもので、館内は落ち着いた雰囲気の中に、二人の原村出身者の作品が常設展示されている。一人は彫刻家・清水多喜二の作品、今一人は書家・津金寉仙の「書」で、それらととともに原村から出土した縄文遺跡などが展示してある。特別イベントもいろいろ・・・と同時に企画展がシーズン通じ企画されている落ち着いた高原の美術館である。
 
特別企画展「室礼」が一層落ち着きを与えて・・・・。友達の「四季折々の会」主宰の吉野圭さんが、3月のひな祭りに合わせた「室礼」の展示「ひなまつり」を3日まで開催している。久しぶりに落ち着いた雰囲気に包まれた美術館の中で、日本の文化を味わった。「室礼ーーしつらい」とは季節や儀式に応じて調度品を飾る、整える事で、平安時代ごろから四季折々に触れ、その季節の花や調度品、食べ物などを飾り楽しんできた日本の「心の遊び」といえる。今の時期はひな祭り、「品格のあるお雛さん」、「紙雛と菜の花による「神」と「油ーー明かり」を伝えたお雛さん」「帯締めで水を見立てた流しびな」「パン粘土でできたお雛さん」・・・と日本文化が伝える素材を利用した心遊びがそこにあった。


 
「室礼」12か月の遊び。日本は春夏秋冬と四季があり、季節の移り変わりや季節で採れるものなどが多種多彩である。そこには沢山の季節を意識した文化や行事があり、その折々に「室礼」があるようだ。お正月、節分、雛祭り、花祭り、水口まつり、端午の節句、嘉祥菓子、七夕、孟蘭盆、重陽の節句、月見、七五三、冬至・年末供と12か月の楽しみがある。
 20世紀の忘れ物。この文化は20世紀に置き忘れてきた日本の感性でもある。最近、、これまでの日本の文化が若い人に形を変えて見直されてきているようである。着物や風呂敷、お箸、食器・・・・などなど、今、新しい感覚でデザインされた素材や文化が再生されていることに力強さを思い興させてくれた一日であった。













 
流しびなをイメージ






カーテンが淡い光を。
八ヶ岳美術館の中はカーテンが天井からつりさげられている。そのカーテンが光を和らげ、展示の彫刻がやわらかで、力強い。今の時期、外は雪に包まれていることが多いが、それがより樹林の中の彫刻をさらに際立たせていた。



2013年2月26日火曜日

極寒の夕日と雪解け対策

夕日が燃える極寒の日々。
連日零下の冬日が続く影響か、夕日が美しく白樺の木々の間で輝き燃えている。これまで何度夕日を撮ったであろうか。同じ夕日はない。よく似た情景であるが、雲がないとき、雲が流れているとき、輝く色が赤いとき、黄金色の時・・・・と常に変わり、そのたびに落ちる太陽を求めて家から走りだしている。よく似た風景で見飽きた方もいるかもしれない。私はそれでも走り出しているこの頃である。

 凍てつく夜半も,昼は融けて。
ここ数日夜半は零下19度くらいの気温が続く。私たちは眠っている時間帯であるが、目覚めると水道管の凍結が気になりいつもチェックにペンション棟に出かける。幸い1月に床下に凍結防止帯を巻いてから一度も凍ることなく零下20度近い気温に対応している。でもストーブも炊いていない日は部屋の中で花瓶の水が氷る。気を付けているが時折忘れ、生け花を凍らす。

木道を敷き詰める

玄関の目に雪解け水が溜まり、スケートリンク状になる。毎年苦労する場所で今年は移動可能なすのこ風の木道を作り敷き詰める事とした。おかげで山小屋風になり、滑らない上に、新たな雪解け水も木道の下に流れるので歩行しよい。これも生活の知恵と自負している。    









夕日の反対側に月が。白樺と月と雪が 夕日が雪道をてらし、冷気が頬を差す。なぜだろう、冷たくさみしく、静かなのに心地よい満足感がある。人気は普段でも少ない公園、夕方5時にもなると時折犬の散歩ずれの方に会うが、それも一組程度である。ここは管理がよい方なので公園も美しい。都会にあれば確実にオアシスである。